「日本の第二公用語は英語じゃないの?」
今日、英語は「世界の公用語」と呼ばれ、世界中様々な人が英語でコミュニケーションをとっています。
英語と言うと欧米のイメージがあり、僕は小さい頃白人はみんな英語が喋れるものだと思っていました。
実際は、EUにおいても英語は24の公用語の1つに過ぎず、白人が全員英語を話しているなどというのは日本から出たことのなかった僕の偏見でした。
逆に植民地時代などの影響で、アジア、オセアニア、アフリカ、中央アメリカなどに多くの英語を公用語とする国があります。
東南アジアではフィリピンやシンガポールが主な英語圏であり、日本でもフィリピンの英語のネイティブスピーカーとスカイプで直接話をする英語学習法が流行っています。
カナダにもアジアの英語圏から移住したネイティブスピーカーがたくさん住んでいます。
実は彼らと話していた時に、少し驚くことを言われました。
「日本の第二公用語は英語じゃないの?」
英語で育ってきた彼らには、英語が公用語の一つとして生活の一部であるのは当然のことなのだなぁ、と感じました。
日本でも英語の第二公用語化が叫ばれたことがありました。
しかし僕にとっての英語とは、やはり外国語で、学校で習うものという意識なのです。
確かに、近年多くの外国人が日本に来ています。
彼らと円滑にコミュニケーションをとるうえで、英語の公用語化は一つの有効な手段なのかもしれません。
ただ、忘れてはいけないのは日本に来る外国人がみんな英語をしゃべれる訳ではないという事と、
多くの国にとって英語の公用語化はアメリカやイギリスに植民地支配されていた負の歴史の影響が大きいという事でしょう。
そんなことを考えている僕にとっては、
「日本の第二公用語は英語じゃないの?」
という言葉は少しショックでした。
教育改革の一環で2020年から小学校でも英語が必修になります。
そのような流れの中で英語の第二公用語化が再び叫ばれるのかと考えると少し複雑な気持ちです。