日々の連絡手段は? ホームルームなしでどうするの?
海外の高校にホームルームの時間がないことは、留学生活の驚きの一つとしてよく言われることだと思います。
私の通うカナダの高校もその例外ではありません。
ホームルームもあることにはあるのですが、実際にホームルームの時間があったのは学年の初めの1週間の朝のみ。
それ以降ホームルームが活用されたことはありません。
では、どのようにして日々の連絡を共有しているのでしょうか。
まず、一番重要な連絡手段は学校内の放送です。
毎日2時間目の初めに2、3分の短い放送が入り、その日のイベントなどが伝えられます。
伝えられる内容は日本の学校のホームルームの内容と同じようなものです。
とは言っても、ホームルームのように同学年の少人数に伝えられる訳ではなく、その学校の生徒全員に同じ内容が伝えられるわけですから、生徒はその中から自分に関係のある情報をピックアップしなければなりません。
これが最初のころはとても大変でした。
放送なので音質も悪く、さらに周りがうるさいこともあり、しっかり聞き取れないことも多かったのです。
ホームルームという時間は日本では煩わしいものとしか感じていませんでしたが、
留学生のように何かしらのディスアドバンテージをもっている人にとってはとてもありがたいのだなとカナダに来て初めて感じました。
実際に、私のカナダの学校には知的障がいを持つ生徒のためのクラスがあり、そこではクラスルームがあるのです。
さらに学校外の連絡方法になりますが、インスタグラムやツイッターをはじめとしたSNSの存在も欠かせないでしょう。
放送では伝えきれないような細かい情報や、緊急の連絡もSNSで流れます。
実際に大雪の影響で学校が休みになったときは、バンクーバーの教育委員会と学校がSNSで休みをアナウンスしていました。
そのうえ面白いのは、そのツイートに生徒たちが思い思いに返信していることです。
一番笑ったのは、「やったー!! 学校休みだ~ 学校大嫌いだから」という返信です。
それが学校と教育委員会のツイートへの返信か!!
自由だなぁ~、と思いました。